下剤を飲まない大腸カメラ

Medical 下剤を飲まない大腸カメラ

MEDICAL内視鏡的洗腸剤注入法(下剤を飲まない大腸カメラ検査)

内視鏡的洗腸剤注入法とは、下剤を飲まないで行う大腸カメラ検査の方法で、胃カメラ検査を行った後にスコープを通じて下剤を直接腸内に注入することで、腸内をきれいにする方法です。
大量の下剤を飲み切る必要がないため、つらい検査の準備をスキップすることができます。
注入後2~3時間で腸内がきれいになり、便意が落ち着いたら大腸カメラ検査を行います。

MEDICAL内視鏡的洗腸剤注入法がおすすめの方

内視鏡的洗腸剤注入法は、約2Lの水分を服用するのが大変な方や、以前検査をして下剤を飲むのがとてもつらかった方、朝から下剤を飲むのが大変な方、下剤の味が苦手な方、服用の終盤で吐き気がする方などにお勧めです。
また、検査方法の性質上、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に行うため、胃と大腸の精密検査をお考えの方にお勧めです。

MEDICAL内視鏡的洗腸剤注入法のメリット

内視鏡的洗腸剤注入法のメリットは、大量に下剤を服用しなくて済み、口から下剤を服用するよりも腸内が早くきれいになることです。
口から下剤を服用する場合は、検査の5~6時間前から準備を行う必要がありますが、下剤を腸内へ注入する場合は2~3時間で準備が完了します。

MEDICAL内視鏡的洗腸剤注入法のデメリット

内視鏡的洗腸剤注入法では、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に行う必要があります。
内視鏡的洗腸剤注入法における胃カメラ検査は保険適用外のため、胃カメラ検査分は自費負担となります。また、排便状況によっては、追加で下剤を飲んでいただく場合があります。
また、内視鏡的洗腸剤注入法は、高度な便秘の方や高齢者の方(70歳以上)、重篤な基礎疾患をお持ちの方、腹部の手術歴・腸閉塞の既往がある方はお受けいただけません。
急激に腸管内圧が上昇する危険があるためです。ご自身が安全に検査が可能かどうか心配な方は、一度ご来院の上、ご相談ください。

MEDICAL内視鏡的洗腸剤注入法の流れ

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検査前日

検査食がある場合は、検査食を召し上がってください。検査食が無い方は、1日の食事内容は消化の良い食べ物にしてください。
特に夕食は、低繊維・低脂肪・低タンパクのおかゆ・素うどん・具のないスープなどが望ましいです。野菜やこんにゃく、キノコなどは腸管に残りやすいため避けてください。また、夕食は検査前日の20時までに済ませてください。
正確な大腸検査のためには、腸管を綺麗にしておく必要があるため、なるべく検査食を食べていただくことをお勧めしています。アルコールは前日から控えてください。
また、夜20時以降はできるだけ多くの水分(水や薄いお茶、スポーツドリンクなど透明なもの)を摂るようにしてください。常用薬は通常通り服用してください。

Step

検査当日

検査当日の朝食はお摂りいただけません。水分補給は水や薄いお茶のみ可能です。
普段薬を服用している場合は、ご来院の予約時間の2時間前までに服用してください。
しかし、糖尿病の内服薬やインスリンを使用している方は、当日朝の内服・使用は中止してください。

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来院後

来院後は検査着に着替えていただき、まずは胃カメラ検査を行います。
鎮静剤を投与し、眠っている間に、胃カメラにて食道・胃・十二指腸を観察し、その後にスコープを通じて十二指腸へ洗腸剤を機械的に注入します。
胃カメラ検査後、リカバリースペースでお休みいただき、一旦目が覚めます。ここからお部屋を移動してトイレに何回か行っていただき、大腸内をきれいにします。通常2~3時間程度で腸内はきれいになります。

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検査

便がきれいになりましたら、大腸カメラ検査を行います。
ご希望の場合は、再度鎮静剤を用いて検査を行うこともできます。ポリープを見つけた場合は、切除も行っています。検査時間は15分から20分程度です。

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大腸カメラ後

大腸カメラ検査後は、リカバリースペースで30分~60分程度お休みください。
休憩後、診察室で検査結果のご説明を行います。ポリープの切除や組織検査などを行った場合は、別日に病理検査の結果説明を行います。

監修医師 安江 千尋

安江 千尋

院長資格

専門医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
指導医
  • 日本消化器内視鏡学会指導医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本大腸肛門病学会
  • 日本消化管学会
院長紹介
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